キャリアのこれから研究所

「キャリア観」って何だろう？
ー連載 Vol.１プロジェクト・スタート！

活動

連載記事

キャリア観

2025.11.26

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Vol.１プロジェクト・スタート！ ✔

なぜ「キャリア観」なのか？

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あなたの「キャリア観」は？

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“誰か”のキャリア観を“私の”キャリア観へ

日本マンパワー　キャリアのこれから研究所は本年度、遠くもなく、近すぎでもないちょっと先の未来を見通す「二歩先」をキーワードとして活動しています。そのひとつの取り組みが「キャリア観」プロジェクト。本連載では、プロジェクトの経過をご紹介しながら、この原稿を読んでくださる皆さんと共に「キャリア観ってなんだろう？」という問いを一緒に考えていきたいと思います。

執筆：酒井章（キャリアのこれから研究所プロデューサー）

✔なぜ「キャリア観」なのか？

キャリア観とは「自分が仕事やキャリアに対して、どのような価値観や考えを持っているのか」と、ここでは考えています。では、なぜいま「キャリア観」なのでしょうか？グローバル化やAIなどのテクノロジーの進化による事業環境の変化に伴い、ジョブ型雇用や人的資本経営などに代表される、働く人を取り巻く環境もまた大きく変化しています。そして、「キャリア自律」を推進する動きが多くの企業で始まる一方、スキルの習得が個人に委ねられる「パーソナライゼーション」へとシフトしています。いよいよ「自立のための自律」が問われる時代に入ったと言えそうです。

かつて、日本における働き方を代表すると言われた「終身雇用」「年功序列」の時代のキャリア観は「企業や組織に適応しながら勤め上げる」単線的なものだったと言われて来ました。しかし、働き方やキャリアの多様性が急速に増している現在、我々はキャリア観をアップデートする必要があるのではないか。いや、既に新たなキャリア観の地殻変動が起こっているのかもしれない。改めて我々日本人の「キャリア観」とはどのようなものかを探求する必要性がある。

このような問題意識がプロジェクトの出発点となり、キャリアコンサルタントの資格を持つ日本マンパワーの社員や研究所の活動に携わって来た外部メンバー（デザイナーやNPOの代表）による研究会を発足しました。

✔あなたの「キャリア観」は？

キャリア観に関連すると思われる先行研究やデータをリサーチしながらディスカッションを重ねる中で、「キャリア観」を抽象的に語るのではなく、まずは我々自身のキャリア観を考え言語化してみることが大切なのではないか。そのような認識がメンバーに高まり、互いにキャリア観を問い合うインタビューを行うことになりました。

「キャリア観」という言葉を聞いてどう感じるのか？なぜ働いているのか？人生の中で「働くこと」は何パーセントか？「働くこと」はどのような意味を持つのか？あなたの「キャリア観」とは？インタビューでは、こうした問いを木の幹として、枝葉のようにその時々の経験をたどりながら「自分の」キャリア観へとたどり着く言葉が紡がれていきました。

このインタビューから生まれた結論は、当たり前のようですが「一人ひとりのキャリア観は異なる」ということでした。もしかしたら、「単線型のキャリア観」と言われたものは幻想だったのかもしれません。

✔“誰か”のキャリア観を“私の”キャリア観へ

私たちはなぜ働いているのでしょう？誰もが、生きるためだと答えます。同時に、それだけではない理由（人とのつながりや社会をより良くしたい等）があり、それは人それぞれ。多様な働く意味づけが時間と共に生成され、積み重なって、一人ひとりのキャリア観を形作っていくのでしょう。しかし、それは多くの場合、潜在意識の中に留まり言語化されていません。

本格的なキャリア自律の時代が訪れたいまだからこそ、キャリア観を他人任せにせず、自分で考え、言語化する必要性がある。それがキャリア自律の出発点となる。「“誰か”のキャリア観を“私の”キャリア観へ」。プロジェクトのコンセプトが固まり、いよいよ具体化のフェーズに移行することになりました。

「キャリア観プロジェクト」にご期待ください！