多くの企業様に導入いただいている「トップアスリート研修」。
VUCAと言われるこの時代を生き抜くヒントをトップアスリートから学べる、と大変ご好評をいただいています。
VUCAと言われるこの時代を生き抜くヒントをトップアスリートから学べる、と大変ご好評をいただいています。
トップアスリート研修は、弊社のビジネスパートナーでもある株式会社Criacao(以下、クリアソン)との共同研修事業です。
今回のインタビューでは、トップアスリート研修の生みの親、育ての親ともいうべきクリアソンの岡本さん、神田さんにその熱い想いをお聞きしました。
■後編はこちら
ゲスト:
〇株式会社Criacao 岡本 達也氏(下記写真左)
元プロサッカー選手。プロ選手時代はジュビロ磐田・水戸ホーリーホック、ガイナーレ鳥取に所属し日本プロサッカー選手会副会長を歴任。引退後は株式会社Criacao(クリアソン)にて「アスリート」と「ビジネス」両方の経験を活かしながら、アスリートのマインドやスキル、達成感、苦労を本音で引き出せるファシリテーターとして活躍中。
現在も、日本マンパワーがクラブパートナーを務めるCriacao Shinjukuでプレーヤーとして活動中。
〇株式会社Criacao 岡本 達也氏(下記写真左)
元プロサッカー選手。プロ選手時代はジュビロ磐田・水戸ホーリーホック、ガイナーレ鳥取に所属し日本プロサッカー選手会副会長を歴任。引退後は株式会社Criacao(クリアソン)にて「アスリート」と「ビジネス」両方の経験を活かしながら、アスリートのマインドやスキル、達成感、苦労を本音で引き出せるファシリテーターとして活躍中。
現在も、日本マンパワーがクラブパートナーを務めるCriacao Shinjukuでプレーヤーとして活動中。
〇株式会社Criacao 神田 義輝氏(下記写真中央)
早稲田大学卒業後、リクルートキャリアにてキャリアアドバイザーを経験。その後Jリーグにて選手のキャリア教育プログラムの開発・運用、セカンドキャリアのサポート業務に従事。現在、株式会社Criacao(クリアソン)、水戸ホーリーホック取締役、一般社団法人アポロプロジェクト理事として多方面で活動。アスリートのマインドやスキルをビジネスのフレームや言語で対話に落とし込み本質を探究できるファシリテーターとして活躍中。
早稲田大学卒業後、リクルートキャリアにてキャリアアドバイザーを経験。その後Jリーグにて選手のキャリア教育プログラムの開発・運用、セカンドキャリアのサポート業務に従事。現在、株式会社Criacao(クリアソン)、水戸ホーリーホック取締役、一般社団法人アポロプロジェクト理事として多方面で活動。アスリートのマインドやスキルをビジネスのフレームや言語で対話に落とし込み本質を探究できるファシリテーターとして活躍中。
〇インタビュアー:株式会社日本マンパワーマーケティング部 上級部長 金子 浩
〇インタビュアー兼編集:株式会社日本マンパワーマーケティング部 課長 中村 裕
〇インタビュアー兼編集:株式会社日本マンパワーマーケティング部 課長 中村 裕
(下記写真右)
スポーツの力で新しい価値を創造していく
中村:「キャリこれ」をご覧いただいている方の中には、まだクリアソンのことをご存知ない方もいらっしゃると思います。最初に、改めてクリアソンの会社や事業の紹介をいただけますか。
神田氏:サッカークラブ経営を中心にしながら、それに付帯する事業を多角的に展開しています。ファンの皆さんやサポートしてくださるパートナー企業の皆様とコミュニティを作り、そのコミュニティの中で一緒にビジネスを創っています。具体的には体育会大学生のキャリア支援事業、アスリートと一緒に企業研修をやる研修事業、スポーツイベントや子どもたちに対するスポーツ教育事業をやっています。
中村:弊社もクラブパートナーとしてご一緒させていただいていますが、クラブ経営の視点ですと「スポンサー」という言い方もできると思います。特徴的だなと思うのは、クリアソンでは一貫して「パートナー」という言い方をされますね。
神田氏:そうですね。私たちの経営理念に「変わらない価値に創造を」があります。この「価値創造」を事業の根幹で大事にしていて、法人の方、個人の方含めて一緒に価値を創造してお互いが豊かになっていく、どういうパートナーシップを組むとお互いがそういう状態になれるかっていうのを常に考えています。一方的に支えていただくとか、一方的に支える関係ではなく、「お互いに支え合って価値を創る」、そんな関係作りを私達は大事にしています。
金子:弊社とクリアソンの関係性や成り立ちを思い起こしてみると、最初は事業をご一緒して、事業をしながらクラブの存在を知り、お互いに目指しているところや大切にしたいことが一致・共感する感覚があり、クラブパートナーになっていく、そういった過程がすごく新鮮でした。
神田氏:私達の取り組みは、色々なステークホルダーの皆様と一緒に事業を作りビジネスをしていく「マルチステークホルダー経営」です。
サッカークラブの経営自体が産業界だけでなく、行政や住民の皆さんといった非常に多岐にわたるステークホルダーの皆さんと密接に関わることで成立する形になっています。こうしたことはSDGsやESGの観点で比較的最近、重要視されている経営スタイルですが、本質的なところはすごくシンプルです。こういう社会がいいよねとか、こういう世界がいいよねっていうところを、同じ絵姿(ビジョン)として見てくださる個人の方との繋がりが起点になります。
かっこいいロジックよりも、「そういう世界観いいですよね」っていうお互いの共感がスタートで、結果的に「一緒にやりたいね」とお互い思った方とビジネスが育っている。そんな感覚で仕事をしていますね。
サッカークラブの経営自体が産業界だけでなく、行政や住民の皆さんといった非常に多岐にわたるステークホルダーの皆さんと密接に関わることで成立する形になっています。こうしたことはSDGsやESGの観点で比較的最近、重要視されている経営スタイルですが、本質的なところはすごくシンプルです。こういう社会がいいよねとか、こういう世界がいいよねっていうところを、同じ絵姿(ビジョン)として見てくださる個人の方との繋がりが起点になります。
かっこいいロジックよりも、「そういう世界観いいですよね」っていうお互いの共感がスタートで、結果的に「一緒にやりたいね」とお互い思った方とビジネスが育っている。そんな感覚で仕事をしていますね。
岡本氏:日本マンパワーとの関係性がまさにそうです。無理に何かを生み出そうというよりは、お互いが自分たちの成し遂げたいことに向かっていった先で、シナジーが生まれてそれがうまく回っている感覚です。
「文武不岐(ぶんぶふき)」に通じるトップアスリート研修
中村:こうしたところから広がり、現在ではトップアスリート研修を共同事業として展開しています。ここからはトップアスリート研修を少し深堀っていきたいと思います。
金子:時間軸で言うと、岡本さんが最初に新規事業として生み出して、形を整えていくところで神田さんがジョインしてきたステップがあったと思います。
岡本氏:新規事業というと、意図的に作った感覚を持たれる方が多いかもしれませんが、そういう感覚はありません(笑)
クリアソンがやっていることは、スポーツが持つ価値の切り口や角度を変えて、新しい価値として広げたり、違う世界と繋げて価値を大きくすることです。
一般的にアスリートは、スポーツの能力がすごく高くて、一般の人たちができないことができるすごい人っていう捉え方だと思います。ただ、切り口や捉え方を変えると、例えば「リーダーシップ」の切り口もできるし、色々な人たちがいる組織を一つの目標に向かって進めていくための「チームマネージメント」いう見方もできます。個人として成果を出すためにできなかったことをどうやってできるようにするのかという「能力開発」の切り口もあります。
自分がアスリートの世界からビジネスの世界に入ったときに、アスリートやスポーツには、もっと社会やビジネス界に価値発揮できる要素があるのではないかというところから、構想がスタートしました。
クリアソンがやっていることは、スポーツが持つ価値の切り口や角度を変えて、新しい価値として広げたり、違う世界と繋げて価値を大きくすることです。
一般的にアスリートは、スポーツの能力がすごく高くて、一般の人たちができないことができるすごい人っていう捉え方だと思います。ただ、切り口や捉え方を変えると、例えば「リーダーシップ」の切り口もできるし、色々な人たちがいる組織を一つの目標に向かって進めていくための「チームマネージメント」いう見方もできます。個人として成果を出すためにできなかったことをどうやってできるようにするのかという「能力開発」の切り口もあります。
自分がアスリートの世界からビジネスの世界に入ったときに、アスリートやスポーツには、もっと社会やビジネス界に価値発揮できる要素があるのではないかというところから、構想がスタートしました。
神田氏:原型は「クリアソントロッカ」だよね。
岡本氏:はい、「トロッカ」はポルトガル語で「交換する」という意味です。違う世界にいるすごい人たちが集まると、お互いにとってすごい学びがあるよねっていう仮説がありました。ビジネス界とスポーツ界の素敵な人たち、面白い人たちを一堂に会して、同じテーマでディスカッションしてもらう会をやりました。
中村:まさにお互いが持つ価値を「交換」する場ですね。
岡本氏:起点はアスリートにビジネスパーソンの学びを提供したいということでしたが、その会をやったときに、突き詰めたアスリートの話はビジネスパーソンにもものすごい学びがあるなと確信に変わり、トップアスリート研修に繋がっていきました。
神田氏:吉田松陰にも影響を与えたと言われる水戸学に「文武不岐(ぶんぶふき)」という言葉があります。「文」と「武」は分かれておらず、根底でつながっている。つまり「文」を一生懸命やっている人がそれを「武」にどう活かすか、「武」を一生懸命やっている人が「文」にどうやって活かすかという考え方です。
現代で考えると、ビジネスパーソンはアスリートから学べるし、スポーツはビジネスから学べる。「学びのトロッカ(交換)」とも言えるかもしれません。
現代で考えると、ビジネスパーソンはアスリートから学べるし、スポーツはビジネスから学べる。「学びのトロッカ(交換)」とも言えるかもしれません。
金子:「両道」でなく「不岐」なんですね。
中村:分かれているわけでなく根底でつながっていって、お互いがその価値を交換し合っていくという考え方ですね。
アスリートとビジネスパーソンが「知」と「知」を交換し合う
金子:改めて面白いと思ったのは、今のトップアスリート研修は、「ビジネスパーソンがアスリートから学ぶ」というコンセプトですが、誕生の経緯は、むしろアスリートがビジネスパーソンから学べるというところから着想していたことです。確かに登壇するアスリートの方は「自分も学ぶ」スタンスでいらっしゃいますよね。「研修の中ですごく学びがありました」とか「対話することで視野が広がった」「異なる視点を見つけました」と皆さんが共通して仰います。「知の交換」ということを大切にされているのだなと思いました。
神田氏:ロジェ・ルメールというフランスのサッカー指導者が「学ぶことをやめたら教えることを辞めなくてはいけない」という名言を残しています。何かを教える人ほど一番学んでなくてはいけない。我々に近い人たちにはこのような考え方が息づいているかもしれません。
岡本氏:そういうアスリートに僕らも魅力を感じていますし、逆にそういうアスリートが僕らのことを面白いと思ってくださっている。深いところでの共感が、対企業同士だけではなくて、色々な側面において大事なのかもしれないですね。
金子:これもアスリート研修が生み出している価値の一つだと思いました。「お互いに学び合う」と言葉にするのは簡単ですが共感するかどうかって大切な価値観だと思います。改めてお聞きしたいのですが、「トロッカ」として芽生えたその着想からどういう経緯で今のアスリート研修に至ったのでしょうか。
岡本氏:「クリアソントロッカ」に参加されていたある大企業の教育担当者の方が、「大企業にいると入社時に持っていた個々人の想いや考えが年々薄まってしまう」「若い社員がどうしても組織の文化(あまりポジティブでない)に染まっていってしまう」という自社内の課題感をお話しくださいました。そういう社内の課題に対して、アスリートの力を活かした研修を考えてもらえませんかとご提案いただいたことがきっかけです。実際に社内の人たちがどういう課題があるのかを聞かせてもらいながら、違う世界にいる同世代のアスリートを講師としてどういう心持ちで仕事と向き合っているのかということを研修でやらせてもらったのが始まりです。
中村:形づくっていく過程で理解者とか共感者がいらっしゃって一緒に作り上げていかれたということでしょうか?
岡本氏:そうですね、最初からパッケージがあったわけでなく、ある課題に対して、持っているリソースやコンテンツを価値づけて繋げて少しずつ形にしていきました。その結果、研修満足度は100%、次回参加希望率も98.5%と非常に高い満足度でした。
受講者の方から、下記のような嬉しいコメントをいただきました。
〇ビジネスマンとアスリートには共通項が多くチームビルディングと個人・組織の成長という点において参考となりました
〇アスリートの方が、あんなに話せる人たちだとは思っていなかった、自分の偏見を恥じました。自分自身の考えや思いを率直に聞くことが出来、かつ本当にプロフェッショナルな姿勢に、とても刺激を受けました
〇ビジネスマンとアスリートには共通項が多くチームビルディングと個人・組織の成長という点において参考となりました
〇アスリートの方が、あんなに話せる人たちだとは思っていなかった、自分の偏見を恥じました。自分自身の考えや思いを率直に聞くことが出来、かつ本当にプロフェッショナルな姿勢に、とても刺激を受けました
ここで手応えを感じ他の大企業にも展開していきました。その後に、日本マンパワーのお二人(金子・中村)に案件があればぜひ一緒にやりましょうとお話をいたしました。
■トップアスリート研修の詳細・トップアスリート研修体験会
マーケティング、事業開発、イベント企画などを担当。サッカーとすき焼きと広島お好み焼きをこよなく愛する。
特技:片方の眉毛を高速で動かせる。弱点:メガネが似合わない。
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