多くの企業様に導入いただいている「トップアスリート研修」。
VUCAと言われるこの時代を生き抜くヒントをトップアスリートから学べる、と大変ご好評をいただいています。
VUCAと言われるこの時代を生き抜くヒントをトップアスリートから学べる、と大変ご好評をいただいています。
トップアスリート研修は、弊社のビジネスパートナーでもある株式会社Criacao(以下、クリアソン)との共同研修事業です。
今回のインタビューでは、トップアスリート研修の生みの親、育ての親ともいうべきクリアソンの岡本さん、神田さんにその熱い想いをお聞きしました。
今回のインタビューでは、トップアスリート研修の生みの親、育ての親ともいうべきクリアソンの岡本さん、神田さんにその熱い想いをお聞きしました。
ゲスト:
株式会社Criacao 岡本 達也氏
株式会社Criacao 神田 義輝氏
※お二人のプロフィール詳細は、記事最後にあります
インタビュアー:株式会社日本マンパワーマーケティング部 上級部長 金子 浩
インタビュアー兼編集:株式会社日本マンパワーマーケティング部 課長 中村 裕
インタビュアー兼編集:株式会社日本マンパワーマーケティング部 課長 中村 裕
つながりやリソースを融合して産み出した新しい研修
中村:弊社がトップアスリート研修を初めて取り扱いさせていただいたのがある地方金融機関様の事例でした。弊社としても非常に印象的な研修の一つになっていますが、どのように具体化していったのでしょうか。
岡本氏:最初は金子さんからご相談いただきましたよね。
金子:そうですね。岡本さんから話を聞いて、1週間後ぐらいでしょうか。弊社の営業から「ある金融機関様で経営統合があり、両方の職員が融和するような機会を作りたい。何かよい企画がないか」と相談がありました。そこで、これはお客様にも喜んでいただけるし、岡本さんの想いも形になる、そして我々がそれをコーディネートすることで三方良しになるとひらめきました。
岡本氏:そこからは早かったですね。
金子:偶然でしたけれども、その金融機関のご担当者が岡本さんと以前からお知り合いだったのですよね。
中村:なにか繋がりというかご縁があったのですね。
岡本氏:まさに日本マンパワーが持たれている繋がりやリソースと、クリアソンが持っているものが全部融合して、本当に僕らしかできない価値を生み出せたなという思いはすごくあります。僕がビジネスパーソンになってからの仕事の中でも本当に印象深いお仕事ですね。
中村:受講者の反応はいかがでしたか?
岡本氏:「新しい組織に貢献するためのプロフェショナル・チームビルディングマインドを学ぶ」というテーマでトップアスリート研修とブラインドサッカーを活用した体感ワークをセットで行いました。全体を通した満足度は10点満点中9.54点と非常に高い評価をいただきました。
〇チームで協力して仕事を行う上で、役割分担やコミュニケーションの大切さを学んだ
〇組織の中で生きていくという共通点や、仲間と同じ目標に向かっていくという共通項があるというのは新たな発見だった
という受講者からの反応がありました。
〇チームで協力して仕事を行う上で、役割分担やコミュニケーションの大切さを学んだ
〇組織の中で生きていくという共通点や、仲間と同じ目標に向かっていくという共通項があるというのは新たな発見だった
という受講者からの反応がありました。
正解がない時代に、受講者、講師、ファシリテーターが対話し「解」を探求していく
中村:こうした案件から始まって今では多くの企業様に受け入れられている研修になりました。研修を立ち上げられたのが岡本さんだとしたら、そこに広がりや深みをもたらしていただいたのが神田さんです。神田さんはどのように本研修に関わってこられたのでしょうか。
神田氏:ビジネスパーソンの方たちが抱えていらっしゃる課題や問題にどうやってこの価値を接続させていくのかが、次のステージでは求められました。その課題が何なのか、困りごとは何なのかということをお客様へヒアリングして抽出することが非常に重要です。そこに、我々がネットワークを結んでいるアスリートの適任者は誰なのかというように、研修の作り方もプロセスを組み込んでいきました。
課題抽出を精緻に漏れなく行うこと、もっと言えば、クライアントが気づいてない課題まで顕在化させていく。この課題抽出力とソリューション能力を両方引き上げていく作業も私の役割の1つです。ソリューション能力とはファシリテーションの仕立てやプログラム設計、登壇できるアスリートを増やすことや話せる中身の質を上げていくことも含まれます。
金子:神田さんに関わっていただいてから、研修としてより構造化されていき、意味づけされていきました。神田さんが研修としての仕立てを高めていく上で、プログラム設計やファシリテーションで意識していることやこだわっていることはどんなことですか?
神田氏:大きく3つあります。
①お客様の課題は何なのか
②その課題を解決していくための我々のソリューションは何なのか
③時流や社会背景は何なのか
①お客様の課題は何なのか
②その課題を解決していくための我々のソリューションは何なのか
③時流や社会背景は何なのか
課題とかソリューションの方法というのは唯一無二のものはないので、受講者と登壇者が一緒に「問」を設定し、「解」を探していくモデルが今の社会背景から求められるだろうなと。お客様と我々の二者間だけではなくて、もう一つの大きな因子にどうやって組み込んでいくかというのは、設計するうえで意識していますね。
時流や時代背景でいうとコロナによる研修のオンライン化は象徴的な話だと思います。単なるリアル研修の代替では価値の劣化版に過ぎません。そこら辺を読み解いてそこにどう組み込むのかはすごく意識しています。
金子:講師側が一方的に答えを教えるスタイルではなくて、何が正解でこの先もどうなるか分からない時代背景があるなかで、問いや課題を設定し登壇者やファシリテーター、受講者が共に解決していく。対話を通してともに最適解を引き出していく。そこの場作りをすごくこだわって作られているのを感じます。
神田氏:「オンライン×ライブ」でやることの意義と意味はワンウェイにせず双方向であることです。予定調和にならず、その場にいらっしゃる方たちの状態によって結果とアウトプットが変わっていくところが一番重要な価値だと感じます。そもそも解は分からないからお互いに探求していきましょうという前提はオンラインでもリアルでも一緒ですが、その探求のスタイルはよりオンラインの方が相性いいなという感じがしています。
弱い部分やダメなところを含めて等身大のアスリートの価値を伝える
中村:ここ最近登壇されるアスリートのバリエーションも広がってきています。アスリートを選定するうえでこだわってらっしゃるところはありますか?
神田氏:まず話せるスキルがあるか。次に、思考を回すタイプのアスリートかどうかも見極めのポイントです。スポーツやアスリートが培ってきた価値を多くの方に届けていきたいというビジョンや共感が持てるかということも大切です。あとは自分も学び人の一人であるというスタンスを持てるかどうかですね。言語化すると意外とシンプルです。言語化するとシンプルですが、掛け合わせると対象者が絞られてくるというジレンマがあります(笑)
岡本氏:そのためにファシリテーターが存在するっていうところもあるのですが、違う世界の人たちに、自分の経験とか考え方を伝えていくハードルはそんなに低くないので、そこをちゃんと棚卸して話ができるだけのスキルがあるのは確かに重要です。
中村:お二人はファシリテーターとしてもトップアスリート研修に関わってくださっています。ファシリテーターとして受講者に価値を伝えるために大事にしていることはありますか?
岡本氏:僕は、年齢的に若い世代の研修を担当させていただくことが多いです。その人たちがどういう課題を感じているのかをイメージした上で、アスリートが持っている何を当てていくのかを考えています。受講者の方々の課題とか現状を起点としながらも、誰のどういう考え方とか経験を当てていくと、この課題が解決に向かうのか、そういう順番で進めています。
神田氏:アスリートの価値を拓くっていうストロークの方が最適な場合には岡本が登壇した方が価値は高いと思います。私はビジネスの経験が基盤にあるので、アスリートの価値を拓くというよりビジネスパーソンの課題抽出やアスリートの話をビジネスにブリッジをかけて落とし込みをすることが得意です。
金子:アスリート選定の際、見極めをされてらっしゃるというお話がありました。もう一方で、ファシリテーターとアスリートの方との信頼関係があって成立する部分があると思いますが、その辺りで意識されていることはありますか?
岡本氏:すごい方々ばかりなので当然リスペクトはしているのですが、過度なリスペクトがないことは大きいのかもしれません。彼らは完璧な人間でもないので、すごいところをみんなに見せようではなくて、弱いところや駄目だったこと、うまくいかなかったところも含めて、等身大のその人たちの価値をきちんと信頼関係を持った中で引き出して提供していきたいという思いはあります。
金子:そこから生まれる安心感や受講生との距離感をファシリテーターがうまく研修価値として場づくりをされているわけですね。
スポーツを通じて豊かさの体現者を増やしていきたい
中村:「キャリこれ」をご覧になられている方に向けて改めて本研修の価値やお伝えしたいことがあればお願いいたします。
岡本氏:まずは体験会などを通じてこの研修を体感して欲しいです。もちろん定量的な価値や言語化できる価値も間違いなくありますが、実際に触れていただくとそれ以上の価値を感じていただけると思います。
オンライン化によって研修でインパクトを残すことが難しくなっているような気がしています。どこでも情報は手に入りますし、誰でも触れ合えるような環境になっています。ただ、そういった環境だからこそ、アスリートや非日常から本質的な学びを得ていくことは、価値としてどんどん高まっていくと思いますので、上手に使っていただけるとすごくうれしいです。
金子:今後クリアソンと触れ合っていただく企業担当者や受講生の方々と分かち合っていきたい、描いていきたい理想的な姿や願いはありますか。
岡本氏:クリアソンはスポーツの価値を通じて豊かさの体現者を増やしていくことを理念として掲げています。クリアソンと出会っていただいた方々、関わっていただいた方々の人生が豊かになってより良いものになっていく関係性でいられたらすごく素敵だなと思います。
ゲスト:
〇株式会社Criacao 岡本 達也氏
元プロサッカー選手。プロ選手時代はジュビロ磐田・水戸ホーリーホック、ガイナーレ鳥取に所属し日本プロサッカー選手会副会長を歴任。引退後は株式会社Criacao(クリアソン)にて「アスリート」と「ビジネス」両方の経験を活かしながら、アスリートのマインドやスキル、達成感、苦労を本音で引き出せるファシリテーターとして活躍中。
現在も、日本マンパワーがクラブパートナーを務めるCriacao Shinjukuでプレーヤーとして活動中。
〇株式会社Criacao 岡本 達也氏
元プロサッカー選手。プロ選手時代はジュビロ磐田・水戸ホーリーホック、ガイナーレ鳥取に所属し日本プロサッカー選手会副会長を歴任。引退後は株式会社Criacao(クリアソン)にて「アスリート」と「ビジネス」両方の経験を活かしながら、アスリートのマインドやスキル、達成感、苦労を本音で引き出せるファシリテーターとして活躍中。
現在も、日本マンパワーがクラブパートナーを務めるCriacao Shinjukuでプレーヤーとして活動中。
〇株式会社Criacao 神田 義輝氏
早稲田大学卒業後、リクルートキャリアにてキャリアアドバイザーを経験。その後Jリーグにて選手のキャリア教育プログラムの開発・運用、セカンドキャリアのサポート業務に従事。現在、株式会社Criacao(クリアソン)、水戸ホーリーホック取締役、一般社団法人アポロプロジェクト理事として多方面で活動。アスリートのマインドやスキルをビジネスのフレームや言語で対話に落とし込み本質を探究できるファシリテーターとして活躍中。
早稲田大学卒業後、リクルートキャリアにてキャリアアドバイザーを経験。その後Jリーグにて選手のキャリア教育プログラムの開発・運用、セカンドキャリアのサポート業務に従事。現在、株式会社Criacao(クリアソン)、水戸ホーリーホック取締役、一般社団法人アポロプロジェクト理事として多方面で活動。アスリートのマインドやスキルをビジネスのフレームや言語で対話に落とし込み本質を探究できるファシリテーターとして活躍中。
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マーケティング、事業開発、イベント企画などを担当。サッカーとすき焼きと広島お好み焼きをこよなく愛する。
特技:片方の眉毛を高速で動かせる。弱点:メガネが似合わない。
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