コロナ禍におけるキャリア支援のデジタル化に伴い、数々の企業様でご好評をいただいている「キャリア面談サポートキット」。
今回、キャリア支援施策の一環として本サポートキットをご導入いただいたオムロン エキスパートリンク様に、導入の目的や効果、人材育成において大切にされていること含めお話をお伺いしました。
■ゲスト
オムロン エキスパートリンク株式会社
人財ソリューションセンタ 人財・組織開発部 柗永 浩枝(まつなが ひろえ) 様
※人財・組織開発部=オムロングループ全体のキャリア開発及び人財・組織開発を担っている部門
■インタビュアー
株式会社日本マンパワー マーケティング部 荒川 達哉
■執筆
株式会社日本マンパワー 関西支社・ソリューション企画部 坂室 繁
オムロン エキスパートリンク株式会社
人財ソリューションセンタ 人財・組織開発部 柗永 浩枝(まつなが ひろえ) 様
※人財・組織開発部=オムロングループ全体のキャリア開発及び人財・組織開発を担っている部門
■インタビュアー
株式会社日本マンパワー マーケティング部 荒川 達哉
■執筆
株式会社日本マンパワー 関西支社・ソリューション企画部 坂室 繁
※「キャリア面談サポートキット」は以下4つのコンテンツで構成されています。
・上司向け映像教材
・上司向けキャリア面談サポートハンドブック
・社員向けキャリア面談サポートハンドブック
・面談ツール
詳しくはこちらのサービス紹介サイトをご覧ください。
・上司向け映像教材
・上司向けキャリア面談サポートハンドブック
・社員向けキャリア面談サポートハンドブック
・面談ツール
詳しくはこちらのサービス紹介サイトをご覧ください。
■ご参考1 キャリア面談ハンドブックのイメージ
■ご参考2 面談用ツールの紙面イメージ ※画像をクリックすると大きくなります
Q1:オムロン様におけるキャリア支援の考え方をお伺いできますか?
オムロングループでは、事業を通じて社会価値を創出し、社会の発展に貢献し続けていくために、スペシャリティを備えた多様な人財が集い、一人ひとりが主体性を持って能力を発揮する集団であり続けることをめざしています。 その実現のための人財戦略ビジョンとして「会社と社員が“よりよい社会をつくる”という企業理念に共鳴し、常に選び合い、ともに成長し続ける」 という“会社と社員の新たな関係”を打ち出しました。
社会的課題を解決していくためには、一人ひとりが、社会的課題解決の主役であるという意識と社内外で通用する専門性の双方を持ち合わせていることが非常に重要です。それぞれが自分自身のキャリアビジョンを描き、自律的にキャリア形成をしながら、スペシャリティを磨き、オムロンというステージで社会的課題の解決に挑戦していく。その支援の一環として、各種研修やキャリア開発支援施策を実施しています。
Q2:「キャリア面談サポートキット」導入のねらいと活用場面を教えてください。
社員の自律的キャリア形成を推進していくためには、職場においてもキャリアが意識されることが重要です。年に1度のキャリア開発面談や日常におけるキャリアについての対話をより充実したものにしていくためのサポートが導入のねらいです。
キャリア支援においては、上司のかかわりは重要と考えております。
なぜなら、仕事を通じてメンバーの成長やキャリアの選択肢・CANの拡大・WILLを育む環境づくりをサポートできるのは上司だからです。上司と部下との対話を通じてWILLとMUSTの重なりを増やし、本人が日常の仕事を通じてCANを増やし高めることが重要と考えています。
なぜなら、仕事を通じてメンバーの成長やキャリアの選択肢・CANの拡大・WILLを育む環境づくりをサポートできるのは上司だからです。上司と部下との対話を通じてWILLとMUSTの重なりを増やし、本人が日常の仕事を通じてCANを増やし高めることが重要と考えています。
キャリア開発研修の機会は10年に1回であり、1日の研修が終わるとまた次の日からは職場に戻って日々忙しい業務に追われることになりますので、職場においても日常的に上司とメンバーがキャリア開発を意識した対話をし、自分自身の成長やキャリア開発に向けた行動を継続してほしいという思いがあります。
活用場面としては、30代、40代及び50代の節目年齢のキャリア研修後に受講者とその上司への配付や新任管理職研修での配付、キャリア開発面接制度の効果的な運用を支援する目的で社員が閲覧できるよう展開、などです。
Q3:キャリア面談サポートキットの利用・活用の状況などはいかがでしょうか?
新任管理職向けのアンケートによると、「上司向けキャリア面談サポートハンドブック」「上司用面談動画(映像教材)」は活用しましたか?役立ちましたか?との質問に対しては、75%が活用した。また「ハンドブックを活用した」と回答した方の92%が役立ったと回答しています。
図1「キャリア面談サポートハンドブック」「上司用面談動画」は活用しましたか?
図2「キャリア面談サポートハンドブック」「上司用面談動画」は役立ちましたか?
※図2の分母は「ハンドブック・動画を活用した」と回答した方
上司向けの映像教材によって、具体的な質問の仕方や部下とのかかわり方などを参考にしている人が多いようです。また、上司の世代は「内的キャリア」という考え方にあまり触れてこなかったので、内的キャリアの視点で部下と向き合うこと、そして、キャリア面談以外でもキャリアの話をしていくことが大事であることなども参考になったと聞いています。
Q4:今後に向けた課題はどんな事でしょうか?
キャリア開発研修といったキャリアを考える機会の提供や、キャリアコンサルタントによるキャリア相談、社内公募制などキャリア実現に向けた制度を充実させていく一方で、職場で上司が部下のキャリア開発の相談にのり、中長期の視点で能力開発支援を行うことが重要だと考えています。
キャリア開発研修後の上司面談における「キャリア面談サポートハンドブック」の活用は有益性も高いのですが、まだ活用度合いにばらつきがあります。管理職同士での事例共有などを実施することでお互いが学び合い、成功事例が増えていくよう、管理職及び社員双方への働きかけを強化していきたいと考えています。
日本マンパワー 関西支社・ソリューション企画部。企業内のキャリア開発支援に従事し25年を迎えました。
趣味で続けているバンド活動も今年で38年目。実は、私の中では仕事も音楽も同じ感覚。 毎日、仕事も音楽も楽しんでいます。
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