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キャリこれ

IDGサミット2023参加報告【前編】

連載記事

2024.1.30


2024年が始まり、1ヵ月が過ぎようとしています。まだ大変な状況に置かれている被災地の方々へお見舞い申し上げますと共に、早い復興と回復を心よりお祈り申し上げます。
今回は少し前の話になりますが、2023年10月にスウェーデンで行われたIDGサミットへの参加報告を致します。
記事執筆:キャリアのこれから研究所所長 水野みち

1.サミットの全体像
「持続可能な未来を築くためにはどうすべきか?」
これは人類にとっての重要な問いです。
昨年の夏、国連のグテーレス事務総長が「地球が沸騰している」と発言し、大きなインパクトを残しました。東京でも異常な猛暑が続き、熱中症リスクから息子のサッカーの練習も何度も延期され、真夏の屋外スポーツが不可能になる時代が来ていると感じました。世界的にも暴風雨、洪水、干ばつ、山火事が増加し、亜熱帯の感染症リスクや食糧危機が顕在化しています。自然の資源を使い果たし、富の不均衡が社会の差別を生み、連鎖的に環境破壊が進む中、私たちには何が求められるのか?
必要な変化を起こすにはどうしたらいいのでしょうか?
「問題が起こった時と同じ思考では問題を解決することは出来ない」
有名なアインシュタインの言葉です。外側の変化を望むなら、私たちの内面の次元を変えていくことが必要です。この考え方をベースにしているのが「内的成長(Inner Development)」です。IDGsは、内的成長への指針やゴールを示しています。
IDGsは現在5つのカテゴリーと23のスキルによって整理されています。
★一覧はこちら ⇒【キャリこれ所長より皆さまへ vol.10】IDGs(内的成長目標)を通して世界とつながる
IDGsのスキルはあえて抽象的に表現・デザインされています。これは、個々の人やチーム、組織がその言葉に自らの経験を結びつけ、実践しやすくし、手がかりとしやすくするためのものです。たとえば、「Being(自分のあり方)」のスキルでは、自分がリーダーとして、親として、教育者としてどのような態度で行動しているかを考えます。自分の主張をクリティカル・シンキングで検証したことはあるか?勇気を持っているか?信頼できるチームを築けているだろうか?など、自分の思考や感情、行動を照らし合わせ、考えるための指針となります。
今回のIDGサミット2023は、サブタイトルを「Connecting The Dots」と称し、私たちは「つながっている」ということを再認識する必要があるというのがテーマでした。
サミットは、プレカンファレンス+3日間という構成です。
■1日目(10月11日)は、1500席以上の巨大なサーカス劇場で開催。5つのカテゴリーに基づいて、TEDトーク形式のプレゼンテーションが行われました。
■2日目(10月12日)は、「Dive-Deep(深く潜る)」をテーマに、各領域に分かれ、それぞれの会場(またはオンライン)でワークショップやディスカッションが行われました。
■3日目(10月13日)最終日は、各アクションの種を育むための日でした。1フロアのコ・ワーキングスペースでは、ポスティングボードが設置され、対話のテーブルや紹介ブースもありました。瞑想やダンスをする人たちもおり、創発の場といった印象がありました。
1日目の会場では、受付で自分が深めたいIDGsカテゴリーを選び、その色の名札シールを貼り付けると同時に、IDGsスキルがデザインされた木彫りのおもちゃから1つを選び、対話のアイテムとして使用するよう促されました。
IDGsのスキルのアイコン
会場に足を踏み入れると、1300名以上の参加者の熱気に満ちた笑顔や、通りすぎる人との視線の交わり、その場のエネルギーの強さから、「知恵だけでなく、意識・意図が集まっている場所」を実感。サミットが始まると、舞台から美しいバイオリンのソロが流れ、ストリングスの音色とともにポエムが朗読されました。世界観が作られていくと共に、右脳に刺激が送られ、感情が揺さぶられる感覚がありました。
オープニングの詩とバイオリン
Opening Artist: Antonia the Poet&Olen Csesari, violinist

2.IDGs創設者の一人、エリック・ファーンホルム氏の講演
最初の講演はエリック・ファーンホルム氏。エリック氏は、IDGsの創設メンバーであり、ストックホルム大学で認知神経科学を研究。非営利組織「24K」やメンタルヘルスアプリを立ち上げ、運営しています。
講演タイトルWe Need a Better Story!
Navigating towards Inner and Outer Sustainability

(より良い物語が必要だ!内側と外側の持続可能性をナビゲートする)
Erik Fernholm, Co-Founder, 29k Foundation & Co-Initiator, IDGs
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誰も望まないのにも関わらず、なぜ社会の問題がなかなか解決されないのでしょうか?
エリック氏は「それは、私たちが分断しているという幻想に囚われているからです。実際には、全てが繋がっており、分け隔てることはできません」と指摘します。
彼は深いため息をつきながら、「不都合な真実」をデータで示しました。「例えば今、テキサスの動物園のトラの数が野生のトラよりも多いという状況があります。絶滅していく動物は減らないどころか急速に増えています。まずはこれらの現実を、違和感を、無視せずに受け止めなければなりません。」
「世界中で人が亡くなっている理由として次のうちどれが最も多いと思いますか?テロ、殺人、戦争、自殺?」とエリック氏は問いかけます。
答えは自殺です。テロリズム、殺人、戦争と合わせた数よりも、自殺者数は多いのです。生きる目的を失い、つながりを失い、鬱になり、人は死を選ぶと言われています。
エリック氏の講演内容をもう少し紹介していきます。
※下の四角で囲んだ部分はエリック氏の言葉です
「世界中のどれくらいの割合の人が、仕事にやりがいを持ち、エンゲージメントを感じて働いているでしょうか。答えは15%。今、目の前のみなさんは仕事に意義を感じているかもしれませんが、ほとんどの人が早くこの時間が終わらないかなと思って働いているのです。人生の大半を占めるのが仕事であるにも関わらず。
多くの人がこの社会システムから抜け出そうとしています。豊かになり、優れた一部になることで、抜け道を探そうとします。しかし、私は自分の子どもたちに、逃げ切るために頑張る人生を送って欲しいとは思いません。
ある国際調査(※)によると、若者の56%は、”人類は終わってる(Humanity is Doomed)”と思っています。」

※この調査は、10か国における16~25歳の若者1万人を対象にした大規模の意識調査をもとにしているようです。

参照:Young People’s Voices on Climate Anxiety, Government Betrayal and Moral Injury: A Global Phenomenon. Available at SSRN: https://ssrn.com/abstract=3918955 or http://dx.doi.org/10.2139/ssrn.3918955
「希望を失うと、人はものごとから距離を置き、他人事にしたくなります。誰も、朝起きてこの状況であることを望んでいないにもかかわらず、私たちはこの状況を維持し、再生産しているのです。囚われているとも言えます。持続可能ではないのは私たちであり、分断されているようにふるまいつつも、つながっている世の中に誰もが存在しているのです。」
「国連はSDGs(持続可能な開発目標)を掲げました。これは、社会全体のゲームを変えるための地図として位置づけられ、対話を促進しました。同時に、多くの人がSDGsは単純すぎると感じたことでしょう。それは、SDGsが17の表面的な社会の症状を示しているからです。
我々の考え方、捉え方、つながり方、行動の仕方などは、単独で存在していません。実際には全てがつながっているのです。」
エリック氏は、社会構造の及ぼす影響を、次のようなシミュレーションで紹介しました。
「仮にあなたがSNSのCEOになったと想像してください。ある日、エンジニアが、人々を引きつけてユーザーを増やす映像の特殊操作技術を提案してきました。
しかし、その技術には悪影響があり、将来的には人々の脳にダメージを与える可能性があります。幸か不幸か、その弊害は証明できないため、訴えられる可能性は低いです。CEOとして、競争の激しい状況に立たされ、重大な判断を迫られます。技術を手に入れないと競合に負ける可能性がありますが、同時にその技術が弊害をもたらす可能性も考慮しなければなりません。
リスクを冒すか、競争に負けて安全や今の生活を手放すのか?あなたはどうしますか?
「多くの人は、競合に負けないように技術を取り入れる方向に進むでしょう。これは仮定の話でしたが、ビジネスの仕組みや競争の中で大なり小なり多くの人がこのような決断に追い込まれることがあります。
この社会システムにより、私たちの人生は、競争にまみれています。ゴールは、勝者になることです。勝者はピラミッドの上の方で、金と権力を手に入れます。金と権力が手に入って嘆く人は殆どいないでしょう。金と権力が手に入ると自由が得られると思うからです。しかし、本当にそうでしょうか?
エリック氏は、自分自身の非常にプライベートな話にも触れました。
私の父は、円盤投げのオリンピック選手でした。周囲からは羨ましがられました。しかし家庭内の事情は周囲の羨望とは逆でした。私の兄は、37歳という若さで薬物過剰摂取により亡くなりました。シリアルのお皿に顔を突っ伏した状態で発見されたのです。
亡くなった兄が12歳の時に書いた学校の課題を見つけました。そこには、将来の夢が書かれていました。”僕は世界一の円盤投げ選手になりたいです”と。これだけを聞くと、彼はさぞかし円盤投げが好きだったと思うでしょう。
しかし実際は違いました。円盤投げが好きなのではなく、兄にとっては自分の人生を犠牲にして努力をし、円盤投げの世界一になることがゴールだったのです。円盤投げの世界一になれば、幸せになり、愛されると思ったのです。最悪の方程式です。兄は、自分を犠牲にすればするほど、幸せになれると思っていたのです。スピードを上げても、間違った方向に進んでいては何にもなりません。
「今、IDGsが目の前にあります。
私が、ピラミッドを上がることに囚われているとき、周囲よりも優れていようとするとき、または、古いパラダイムにいる人たちを新しいパラダイムに転換させなければなどと、穿った考えに囚われているときこそ、注意が必要です。」
エリック氏は、「内的」と言う時に誤解されやすい点を以下のように指摘します。
【IDGsに対する誤解】
①内的成長とは、個々人の成長だけを意味しているのではありません。より集合的なものです。私たちは周囲との関係の中で生き、成長します。個々人が単独で達成するという感覚は幻想です。
②内的成長と言った時に、内的成長や成人発達や心理学についてたくさんの知識を得たからといって成長できるわけではありません。知識の優劣が内的な成長を決めるわけではありません。
③IDGsは、マニュアルではなく、単なる標識です。私たちがどこを向けばいいのかを示してくれるものです。対話を生み、様々な場や活動を創り出すためのものです。
次に、IDGsが示唆する重要な視点を伝えてくれました。
【IDGsにおける重要な視点】
IDGsを掲げることは、一人ひとりの内側に問題解決の糸口があるということを示唆します。
つまり、IDGsは一部の意識の高い人が外側の問題を解決するような縮図ではないのです。特定のヒーローも悪者もいません。全員が自分の内面と向き合うことが大切なのです。だからこそ、内的成長を語ることが心理的に安全であるという社会づくりや集合的な力が必要です。
IDGsは内側と外側が「つながっている」ということを教えてくれます。相互に影響を与え合っているシステムだからです。外側の変化を起こす上でも内的成長はとても大切なことなのです。
IDGsには、人はずっと成長できるのだという知恵や希望、信頼が含まれています。人類に絶望する人も増えていますが、人は変化成長できるのです。ということは、我々が維持してしまっている、この持続可能ではない社会システムも変化できるということです。
エリック氏はこう締めくくります。
「人間の存在が、地球にとっての問題なのではありません。人類が悪だとは思わないでほしい。私たちは成長できるし、システムも変わることができる。これからは、もっと素晴らしい物語が人類を待ち受けているはずです。その出発点になりましょう。そのためには、新しい物語を私たちが生きること、体現することが大切です。今日はお互いに学び合い、5つのカテゴリーを生きるとはどういうことかを考え、行動しましょう。
いかがでしたでしょうか。私は、エリックさんの話から、自分の中にもある痛みと希望を思い出すきっかけをもらいました。遠いスウェーデンという国の、はじめて会う人の話でも、こんなにも素朴につながりを感じられることが驚きでした。
3.登壇者の紹介:Being 自分のあり方 ~自己との関係~
続いて、フィービー・ティッケル氏が登場します。ティッケル氏は、環境活動家・ディープエコロジーを提唱するジョアンナ・メイシ―の影響を受け、仏教やシステム思考への理解を深め、現在では「イマジネーション・アクティビズム」を提唱。
ティッケル氏は、プラネタリ・バウンダリーという地球環境の限界を示す調査結果を紹介し、何とかしなければならない現状を訴えます。と同時に、ティッケル氏はこう言います。

「これを資源の問題だと思う人は多いでしょう。しかし、実際に問題なのは、想像力の問題なのです。」

つながっていることを意識し、地に足をつけて望む未来を「想像すること」が大切だと言います。「モラル・イマジネーション」とは、全体の福祉・幸福のために想像するという行為であり、これは、筋トレのように鍛えるものだと提唱しました。「想像できない」で思考を止めず、鍛えてください、というのが印象的でした。
デザイン・マーケティング会社The New Divisionのヤコブ・トロールバック氏からは、「変化を見える化させる:内的成長のための新しい言語」というテーマのもと、デザインの力を紹介。
ヤコブさんは、あの有名なSDGsのロゴを担当した方です。IDGsのロゴも担当し、現在さらにスキルを表現するツール類を発展させています。ヤコブさんは、大の親日家としても知られており、昨年の来日時にお会いする機会がありました。

4.登壇者の紹介:Thinking 考える ~認知スキル~
Thinking(考える)をテーマに、意外な登場の仕方で会場を驚かせたのはダニエル・シーゲル博士です。ダニエル・シーゲル博士はUCLA医科大学精神科臨床教授を務め、日本でも子育て(愛着や自己肯定感をテーマに)や脳科学、心理学の翻訳本が多数出版されており、大変人気の先生です。
舞台に姿は見えないのに、会場にシーゲル博士の声が響きます。皆、不思議そうにキョロキョロと見まわします。すると、一番後ろの席(私たちの近くの席だったのでびっくり!)からマイクを持って降りて来る人が。
「私たちの認知というのは、時に私たちをミスリードすることがあります。」と、シーゲル博士が登場しました。私も、こんなところにまさかシーゲル博士がいるはずないだろうと、二度見、三度見してしまいました。シーゲル博士の講演も素晴らしかったので後編で詳しくご紹介します。
NGOやNPO、政府団体関係者もパネルディスカッション形式で登壇しました。OECDでPISAの調査を担当するベルファリ・ゆりさんからは、PISAから見るIDGsの重要性が語られました。日本人としてこのような大舞台で国際的な調査の結果を発表する方がいることを誇らしく感じました。
ジェイミー・ブリストー氏からは、政治の中にもマインドフルネスを取り入れ、緊張が高まりやすい政策的意思決定の場において効果を上げているという事例紹介がありました。対立が起こった時ほど、マインドフルネスの営み(深く深呼吸をし、心を静め、自分の心身の状態を丁寧に観察するなど)を取り入れることが、本当に望む意思決定につながるという事例に深く共感しました。

5.登壇者の紹介:Relating つながりを意識する ~他者や世界を思いやる~
Relatingのテーマでは、ウィンド・ダンサーのパフォーマー、サンゲータ・イスバラン氏が登場。彼女はスリランカ・インド・インドネシアなどで難民救済活動に芸術を通して取り組み、共感とつながりを広げる活動をしています。若手ダンサーに贈られる国内最高賞であるUstad Bismillah Khan Yuva Puraskarを受賞。
彼女の歌と踊り、メッセージは会場を一気に巻き込み、全員で大きなリズムと波動の渦を起こしました。1300名のステップは、会場の床が抜けるのではないかと思うほどの力!私たちはつながることができる、つながりがパワーを生む、そんな希望を体験出来る時間でした。

6.登壇者紹介:Collaborating 社会的スキル
アイサン・シャピラ(MFA PhD)氏は、著名なアーティストであると共に、MITスローン校の講師であり、人の変容を促すプログラム開発者として、国際的にも高く評価されているそうです。
続いて登壇したのは、カロライン・ケイシー氏。
カロライン・ケイシー氏はアイルランドの起業家です。2019年1月に開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)にてV500を発足。抜本的、構造的な変革には企業の参加が欠かせないとの考えから、世界で500の企業の最高経営責任者(CEO)の賛同を得ることを目標に掲げました。彼女のすごいところは、それを約2年後の2021年5月に達成したことです。障害の有無にかかわらず誰もが個性や能力を発揮できる社会をめざし、雇用や製品サービスにおいてビジネスを変えていくことを目的にする、経営者のネットワークを立ち上げたのです。日本からも、全日空、ソフトバンク、サントリー、NEC、花王、朝日新聞などが加盟。経済や政治が主に話し合われるダボス会議において、「障害」にフォーカスしたセッションが設けられたのは初めてのことだったそうです。自身も視覚障害を持つケイシー氏の講演は本当に素晴らしく、次回詳しくご紹介します!
企業内からは、製薬会社のノバルティス、ホームウェアのIKEA、アイスバーグなどから導入事例の紹介がありました。フランスから訪れていたIKEA社員の方には会食でインタビューをさせてもらいました。実際のところ、現場ではまだまだ手探りで取組んでいるそうです。しかし、このIDGsには期待を寄せているとのこと。
ニップン・メータ氏は、「心の知性をデザインする:アルゴリズムと直観のバランス」と称してAIの時代における心の重要性を語りました。ニップンさんは、IT技術者として働きながら、NPOのために無料でウェブサイトを構築するサービス「サービススペース」を立ち上げた人です。その後、サービススペースは発展し、優しさの実践や奉仕を奨励するさまざまなプログラムを提供しています。現在、登録メンバーは全世界171ヵ国で60万人以上。数百万ドル相当の無料サービスを提供するボランティア組織です。
ニップン氏は「ギフティビズム(Giftとismを合わせた造語)」を提唱し、お互いに優しさを贈り合うことで成り立つ社会の仕組みや経済(ギフト経済)を提唱しています。彼の話し方からは「深い慈愛」を感じました。毎日を「今日は誰のために、どんな奉仕ができるだろうか?」と考え、実践することは、不安を軽減し、幸福度を高め、幸せホルモンのオキシトシンが分泌されることも分かっているそうです。
講演では、日本の「奇跡のリンゴ」(農薬に頼らない自然栽培法の探求)を通じて、自然と人との共存共生の事例に触れてたことに驚きと喜びを感じました。自然はギフトに溢れていることを思い出させてくれると共に、得することばかりに意識の向く社会や、それに影響を受ける自分自身を省みる機会にもなりました。
ペイフォワードという言葉があります。また、日本では一日一善という言葉もあります。私たちのIDGsの実践は、意外と簡単なことからはじめられるのかもしれません。
ニップン氏は、TEDトークにも多数出演し、日本からも五井平和賞の受賞という形で功績が賞賛されています。詳しく知りたい方は以下もご覧ください。
参照:
・五井平和賞の記事 こちら
・ニップン氏へのGreenzによる取材記事 こちら

7.登壇者紹介:Acting 行動する ~変化を推進する~
Actingでは、暗闇の中でも突き進む行動力や勇気について語られました。そして、行動を起こす際に一番の障壁は自分であったりするということも。最後に登壇したヤン・ヘンリックソン氏もIDGs発起人の一人です。One Big QuestionというIDGsの調査協力のお願いがありました。調査は1問だけ。日本語にも訳されており、日本語での回答が可能なので、みなさんもぜひご協力ください(2024年2月末まで)。

One Big Questionのリンク:こちら

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以上、簡単にですがIDGsサミットを紹介させて頂きました。尚、初日の夜には「デジタルトラック」というオンラインのみのセッションも開催され、U理論で有名なオットー・シャーマー博士らによる講演もありました。IDGsの話は一見抽象的ですが、具体的な個人の経験やプロジェクトが紹介されると、社会を変える具体的な取り組みがどのように進んでいくのか、理解しやすくなるのではないでしょうか。
■来月以降に、後編をお届けします!
【予告】IDGsサミット参加報告~後編~
 ・ダニエル・シーゲル博士・カロライン・ケイシー氏の講演、2日目の内容、他