【VUCAワールドを生き抜く】というコンセプトのもと、株式会社クリアソンと株式会社日本マンパワーの共催で、定期的に企業の人材育成ご担当者を対象にトップアスリート研修無料体験会を開催しております。
●2021年9月体験会は、元プロサッカー選手で、サンフレッチェ広島アンバサダー森崎浩司さんをお招きし「プロフェッショナルマインドのはぐくみ方」というテーマで実施しました。また、ファシリテーターは株式会社Criacao CSOの竹田好洋氏がつとめました。
●本体験会は「問いの探究、深堀りを行い実務遂行のヒントに」というゴールを設定しています。登壇者が、一方的にセミナーを行うだけでなく、対話(ダイアローグセッション)によって問いに対する思索を深めるライブ型で実施しました。
●本体験会は「問いの探究、深堀りを行い実務遂行のヒントに」というゴールを設定しています。登壇者が、一方的にセミナーを行うだけでなく、対話(ダイアローグセッション)によって問いに対する思索を深めるライブ型で実施しました。
【記事 目次】 ※クリックすると各章にジャンプします
1、プロフェッショナルマインドのはぐくみかた(ダイアローグセッション前半)
2、参加者との質疑応答
3、自分なりのプロフェッショナルを身につけるには(ダイアローグセッション後半)
4、トップアスリート研修とは
5、なぜトップアスリートなのか
1、プロフェッショナルマインドのはぐくみかた(ダイアローグセッション前半)
2、参加者との質疑応答
3、自分なりのプロフェッショナルを身につけるには(ダイアローグセッション後半)
4、トップアスリート研修とは
5、なぜトップアスリートなのか
1、プロフェッショナルマインドのはぐくみかた(ダイアローグセッション前半)
第1部は、森崎さんのキャリアストーリーをもとにした、森崎さんと竹田氏とのダイアローグセッション。参加者から事前にいただいた下記コメントも踏まえながら、二人の対話が進んでいきました。対話の内容をダイジェストでご紹介します。
●参加者から事前にいただいたコメントの一例
「成長意欲の高い社員へ基礎基本の大切さをどのようにすれば伝えられるかが知りたい」
「トップアスリート研修を通じて、新入社員へのフォローアップに繋げたい」
「新入社員研修が近いので、へこんだ時の気持ちの回復方法やマインドなどをアスリートの経験から知りたい」
「成長意欲の高い社員へ基礎基本の大切さをどのようにすれば伝えられるかが知りたい」
「トップアスリート研修を通じて、新入社員へのフォローアップに繋げたい」
「新入社員研修が近いので、へこんだ時の気持ちの回復方法やマインドなどをアスリートの経験から知りたい」
竹田氏:「プロフェッショナルの定義を教えてください」
森崎さん:「8歳からサッカーを始めて、プロサッカー選手を引退する35歳まで突っ走ってきました。
シンプルに自分を信じ続けて、その道を継続していくこと。それが、自分にとってのプロフェッショナルだと考えています。
高校時代は、毎日トレーニングをする環境の中で、チームの練習では、常に100%で出し切る。そうしないと成長ができないと考えていました。」
シンプルに自分を信じ続けて、その道を継続していくこと。それが、自分にとってのプロフェッショナルだと考えています。
高校時代は、毎日トレーニングをする環境の中で、チームの練習では、常に100%で出し切る。そうしないと成長ができないと考えていました。」
竹田氏:「毎日、同じようなトレーニングをする時って、マンネリ化してしまったり、常に全力を出し続けることって難しいと思います。モチベーションの保ち方や、成果を高く出し続ける秘訣は?」
森崎さん:「僕自身も、プロサッカー選手としての17年間で、毎日100%出し切れていたのかと言われると、スターティングメンバーに入れない時や、そもそもベンチにも入れない時にモチベーションを保ち続けられたかというと、難しいんです。ただ、まずはプロサッカー選手になれたというのがゴールではなく、ここがスタートだと考えながら、目標を持つことを意識していました。
サッカー選手としては、ワールドカップに出るとか、オリンピック代表に選ばれるとか、高い目標があったんですが、それだけだと例えばけがや病気をして、試合に出られない状況に追い込まれた時に、あきらめがちになってしまうと思う。なので、身近な目標を立てながら高い目標もブレずに持つことをしていました。」
竹田氏:「ビジネスも1、2年目は自分のやりたいことをやるより、与えられたことをきちんとやる。今日の参加者の中にも、『こういうことがしたい』と強い想いを持って入社したものの、それができなかった経験をお持ちの方が少なからずいると思います。
森崎さんもサンフレッチェ広島に加入した当初は、なかなか試合に出られない状況が続いたんですよね。そんな状況でも、WILL(したいこと)を大事にしながらMUST(しなければならないこと)に向き合っていった結果、CAN(できること)が広がっていき、オリンピック代表に選ばれたり、できるポジションが広がっていったりしたのかなと感じました。」
森崎さん:「プロ選手っていうのはこだわりが強い集団だと思いますし、求められていることをやらずに、自分のやりたいことをやる選手も多かったと思います。ただ、それをすると監督としても起用しづらかったり、チームで評価が出なかったら移籍しなければならなかったり、そんな選手も目の当たりにしてきました。
なので、自分が武器として持っているもの、得意としていることは大事にしながらも、当時の監督が求めることやチームメイトを理解することを意識してやってきました。
例えば、サッカーは点を取るスポーツなので、守備ではなくて攻撃が好きな選手が多いと思いますが、守備をすることもチームを助けること。MUSTを意識する中で、守備も大事にしなければと気付かされましたね。」
例えば、サッカーは点を取るスポーツなので、守備ではなくて攻撃が好きな選手が多いと思いますが、守備をすることもチームを助けること。MUSTを意識する中で、守備も大事にしなければと気付かされましたね。」
2、参加者との質疑応答
質疑応答の一部をご紹介します。
参加者:「森崎さんは以前プロでご活躍されたということで、プロである以上、第一線での活躍を求められ、期待も大きく評価も厳しかったのではないかと思います。メンタル面で、そういったプレッシャーをどうやって乗り越えられたかをお聞かせください。」
森崎さん:「高校生まで楽しくサッカーをやらせてもらっていた環境から、プロ選手になり、自分が楽しくてやっていたサッカーが職業になりました。クラブへの加入当初、2年契約を結んでいたので、結果を残せないと生き残れないとか、メディア、ファン、サポーターからの期待をプレッシャーに感じていました。
ただ、この世界に入る以上はプレッシャーと向き合わないといけないと常に考えていましたし、これだけ期待をして頂けることはありがたいことだなと思っていました。プレッシャーは消すこともできないですし、受け入れてやらなければいけない。それもプロしての一部だと考えていました。」
ただ、この世界に入る以上はプレッシャーと向き合わないといけないと常に考えていましたし、これだけ期待をして頂けることはありがたいことだなと思っていました。プレッシャーは消すこともできないですし、受け入れてやらなければいけない。それもプロしての一部だと考えていました。」
参加者:「自分の強みを活かす方法は?」
森崎さん:「僕は左利きのプレーヤーで、得意なプレーは、シュートでした。それが僕にとっての強みで、プロになれたのも、その強みを高校時代から活かし続けられたというのがあったからです。
ただ、プロ生活1、2年目で強みをアピールしていたものの、課題とする守備のところを監督に指摘されて、そこができなければ、なかなか試合に出られないことを強く感じました。チームの求めるものに対して、どれだけハードワークができるか、それを考えた上でプラスアルファ自分の強みが活かせるんじゃないかと考えるようになりました。まずは、個人の成果ではなくチームのためにどれだけ犠牲心を持てるかを意識していました。」
ただ、プロ生活1、2年目で強みをアピールしていたものの、課題とする守備のところを監督に指摘されて、そこができなければ、なかなか試合に出られないことを強く感じました。チームの求めるものに対して、どれだけハードワークができるか、それを考えた上でプラスアルファ自分の強みが活かせるんじゃないかと考えるようになりました。まずは、個人の成果ではなくチームのためにどれだけ犠牲心を持てるかを意識していました。」
3、自分なりのプロフェッショナルを身につけるには(ダイアローグセッション後半)
第3部は、「自分なりの『プロフェッショナル』を身に付けるには」で、再び、森崎さんと竹田氏でダイアローグセッションを行いました。
竹田氏:「先ほど、メンタル面にどう向き合ってきたのかというご質問がありましたが、アマチュアからプロ、学生から社会人といった大きな環境変化の1、2年目は、すごく苦労すると思います。そんな中で成果を出す方法を聞きたいです。
森崎さんは、けがで手術も多く、プロ生活の8割から9割は辛かったと話していましたよね。そういった中でも17年間プロサッカー選手を続けた秘訣をお聞かせいただきたいです。」
森崎さんは、けがで手術も多く、プロ生活の8割から9割は辛かったと話していましたよね。そういった中でも17年間プロサッカー選手を続けた秘訣をお聞かせいただきたいです。」
森崎さん:「プロに加入して1年目、2年目に骨折という経験をしました。2年の契約をしている中で、2回けがをしたのはかなり大きな経験でした。
けがをした時は当然、落ち込みましたし、不安になりました。ただ、ここの時間を有意義に過ごさなければいけないなと考えるようになりました。普段はやれなかったトレーニングをしっかりして、けがをする前よりもパワーアップしたいと思いました。ピンチはチャンスだと考えるようにしていました。」
けがをした時は当然、落ち込みましたし、不安になりました。ただ、ここの時間を有意義に過ごさなければいけないなと考えるようになりました。普段はやれなかったトレーニングをしっかりして、けがをする前よりもパワーアップしたいと思いました。ピンチはチャンスだと考えるようにしていました。」
竹田氏:「ピンチはチャンスと変換できた変化を詳しく教えてください」
森崎さん:「リハビリは当然、自分だけではできないので、チームのトレーナーと一緒に行っていました。その時にトレーナーからも、この時間をよくしよう、と声がけをしてもらって、二人三脚でけがに向き合えたのが大きかったです。誰かに助けてもらっている、ひとりじゃないと思えました。」
ダイアローグセッション後半も、森崎さん・竹田氏の対話後、参加者と活発な質疑応答がありました。
一例ですが、「成長意欲の高い社員へ、基礎、基本の大切さをどのように伝えられるでしょうか」という問いに、森崎さんは下記のように回答されていました。
一例ですが、「成長意欲の高い社員へ、基礎、基本の大切さをどのように伝えられるでしょうか」という問いに、森崎さんは下記のように回答されていました。
森崎さん:「基礎、基本ができていないと応用は効かないと思います。才能があってすごく期待されて入ってきた選手が、プロになってうまくいかなくて、契約解除になった例も多数見てきました。
なぜ、そういう人たちが通用しないかというと、壁にぶち当たった時、うまくいかなかった時に、積み重ねができない、継続できない選手が多かったからではないかと思います。なので、基礎を固めることは重要だと思います。」
なぜ、そういう人たちが通用しないかというと、壁にぶち当たった時、うまくいかなかった時に、積み重ねができない、継続できない選手が多かったからではないかと思います。なので、基礎を固めることは重要だと思います。」
4、トップアスリート研修とは
2018年から本格的にスタートし、トップアスリートからビジネスにおいて活かすマインドやスキルを学べる企業研修です。研修の対象や、目的、課題、ゴールについて確認をしながらカスタマイズ型の設計・実施を行います。代表的な展開としては新入社員、次世代リーダー、管理職、健康経営等の対象が挙げられます。
講師にトップアスリートをお呼びし、ファシリテーターが進行を行うため、アスリートの原体験から思考や姿勢、価値観を変換することができ、ビジネスの場面でも活かせる気づきや、学びを提供します。
5、なぜトップアスリートなのか
アスリートは、多様な価値観を持ったメンバーの中で、短期的な成果を挙げる必要があり、厳しい競争環境の中で差別化、市場価値の向上が求められます。また、テクノロジーや技術の進歩が速く、勝ちパターンはすぐに陳腐化します。こうした環境は現代のVUCA時代と共通する点が多く、トップアスリートの習慣や思考を学ぶことで今後のビジネス界を生き抜く力を得ることができます。
★ 過去のトップアスリート研修体験会Report ★
■「逆境」にどう向き合うか 元サッカー日本代表 石川直宏【2021年7月開催 トップアスリート研修体験会Report】
https://future-career-labo.com/2021/10/21/kimura05/
https://future-career-labo.com/2021/10/21/kimura05/
■多様な能力を活かすチームビルディング」 陸上400mリレー元日本代表 朝原宣治
2021年6月18日開催 トップアスリート研修体験会Report
https://future-career-labo.com/2021/10/13/kimura04/
2021年6月18日開催 トップアスリート研修体験会Report
https://future-career-labo.com/2021/10/13/kimura04/
■『ブレイキン世界2位』から弁護士・経営者に転身した石垣氏から学ぶキャリア自律
【2021年3月9日開催 トップアスリート研修体験会Report】
https://future-career-labo.com/2021/04/22/kimura03/
【2021年3月9日開催 トップアスリート研修体験会Report】
https://future-career-labo.com/2021/04/22/kimura03/
☆トップアスリート研修についての詳細はこちら
2020年8月より株式会社クリアソンで広報を担当。スポーツや文章を手段に「感情が揺らぐ」瞬間を作りたいです!
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