MENU

キャリこれ

日本マンパワー 鈴木逸保「めざすのは新たな挑戦。未知なる自分を見つけたい」

インタビュー

社員

2021.2.26


①現在のお仕事内容を教えてください!

法人向けの営業を担当していまして、現在入社7年目になります。営業経験自体は5年半です。
ずっと一勝一敗のような営業成績が続いているのですが……今年の年間予算は、ちょうど今日(取材日の2月19日)達成しました!
でも、3月にならないと数字が確定しないので、まだ喜ばないでおこうと思います(笑)。ちなみに、入社してからの1年半は運営管理課に在籍し、研修資料の発送や戻ってきた資料の片付け、備品類の修理などをしていました。
この1年で特に印象に残っている仕事は、昨年4月に実施したオンライン研修ですね。今でこそオンライン研修は当たり前のものとなりましたが、当時はまだ対面式の研修からオンライン研修への切り替えが始まったばかり。ソリューション企画部のメンバーと一緒に、Zoomについてああでもない、こうでもない、と朝から晩まで格闘しました。「果たして、これをやり切れるのか?」と思っていたものを、結果的に最後までやり遂げることができたので、我ながらよくやったなあと感じています。
そのおかげで、Zoomの操作がずいぶん楽になりました。この仕事で得た財産ですね。他の社員がまだ戸惑っていることにも自信を持って「大丈夫ですよ」と言えるようになり、オンライン商談への苦手意識も払拭できました。
また、月に一度、社内外の有志メンバーで行う情報交換会があるのですが、こちらの運営にも携わっています。こちらの運営もオンラインで実施するようになったため、オンライン研修運営の経験を活かすことができています。
5月の情報交換会では、自分がメインで司会進行するので、どのような運営にしようか今から頭をひねっています。名だたる企業のお客様を相手に、ある意味なんでも挑戦できる場とも言えるので、どうにかして面白いものにしたいですね。
仕事においては、「お客様の懐に入り込めるかどうか」をとにかく大事にしています。当然ながらある程度の距離感は必要なのですが、お客様ご自身の本音、つまり「本当のところは、~」といったことを話していただけるような関係性をめざしています。もちろんドライな関係性でもビジネスとしては成り立つと思うのですが、人として関係を深めた上で鈴木個人を頼りにしていただけると、やっぱり嬉しいですね。

②入社のきっかけは?

正直なところ、学生の頃は教育や自己啓発というものに対して、まったく興味がありませんでした。入社前も、当社がどういうものを扱っているのかよく分かっていなかったです……。
ただ、他人に対してほんの少し教えるようなこと、たとえば部活の後輩に自分の技術を教えてあげることは好きでしたし、逆に誰かに教えるというわけではないけれど、世界史の教科書のわかりづらい箇所に自分で挿絵を付けて、後から自分が見返すときにわかりやすいよう工夫をする、といったことも楽しみながらやっていました。
一見小難しく見えるものを、実は簡単なんだよ、とわかりやすく広めたり教えたりすることが好きだったんですね。そこに気づいてから「社会人教育」というテーマに関心を持ちはじめ、当社への入社を決めました。

③鈴木さんにとっての「自分らしさ」とは?

自分らしさって、自分で決めるものではないと思っていますし、こうです、と言い切れるものでもないと考えています。ある人が私と接して「鈴木はこういう人だな」と思ったとしたならば、多分その通りなんですよ。
もし「周りの人とよく話す、ということが自分らしさです」と明言したならば、その自分の言葉に縛られてしまうんじゃないか、という懸念があります。実際、就職活動をしていた時は面接官から好印象を持ってもらえるように、自己PRの場で「自分は積極的に話します」とアピールをしていたのですが、だんだんその言葉に引っ張られてしまい「なにか話さなきゃいけない!」と、作られた“積極的な話し方”になってしまったことがありました。無理に話しているのでもちろん違和感がありましたし、そんな自分は嫌でした。
そう考えると、「自分らしさとは何か」とは言わずに、何も考えずに出てきたものこそが自分らしさなのかもしれません。ただ、誤解されたくないのは、芯がないということではないんです。そういうスタンスであるという芯がある、とでも言いましょうか。先日、弊社イベントで玄侑宗久さんのお話を聴いたのですが、確か「自分らしさという言葉は呪縛」といったことを仰っており、そこへ共感したのが大きいのかもしれません。
少なくとも、「良い自分になろう」と思ってしまうと、もう違うんですよ。
周りのためのエッセンスが一滴も入っていない状態。その状態でいると最もリラックスしていられるし、その状態を続けていることが好きです。それこそが、自分らしさと言えるものなのかもしれない。一方で、今日の自分らしさと明日の自分らしさって違うのかな、という新たな疑問も生まれてきますし……これから先もまだまだ考えていきたいですね。

④鈴木さんの名刺の色はマゼンタなんですね。この色を選んだ理由を教えてください。

名刺のワークショップへ参加した当初は、黄色かオレンジを選んでいたと思います。オレンジの「陽気で明るい」とか、黄色の「明るくユーモアがある」といった意味合いに惹かれたんですね。ただ、そういったポジティブで外向的な自分がいることは確かなのですが、あくまでも取り繕っている一面にすぎないと感じ、手放しました。自分の根っこは内向的なので……(笑)
■自分のカラーで「自分らしさ」を表現する。名刺ワークショップレポート
https://future-career-labo.com/2020/10/29/kaneko01/
マゼンタを選んだ理由は、小さなことで幸せを感じられるって良いことだな、と常々思っていたからです。私は笑いの沸点がやたらと低くて、ちょっとしたことでもすぐに「やったー!」と自分の中で良い状態になれるんです。良い状態を保つ、ということは大事にしています。切羽詰まると疲れてしまうし、周囲へも悪影響を及ぼすかもしれない。そうすると自分がいたいと思える空間が壊れていくので、結局、自分のためにゆとりを持ち、良い状態を保つようにしています。
自分にとって良い環境をつくることが、私にとっての最優先。居心地の良い場所を探してそこへ行く、というよりは自分がつくってしまえと思うタイプです。たとえば、居心地の悪い会議や商談があるのなら、その場の空気を変えようと動いてみます。そういう振る舞いを見せていると追随してくれる人も出てくるので、結果として自分が楽しく仕事をできる環境になるんです。社内でもすっかり中堅どころとなったので、こういった場を自分からもっと作り出せるのでは、とも考えています。
周囲のためというよりあくまでも自分のためなのですが(笑)、それでも、自分の言動が周りのメンバーへプラスの影響を与えている、と感じてくれている人がいればありがたいし、とても嬉しく思います。

⑤今後の目標があれば、ぜひ教えてください!

仕事・仕事外を含めて、目標というか熱を入れられるようなものが、実は今あまりないんですよね。なんでも良いのですが、そういうものを見つけられたら自分のリソースをずっとつぎ込めるだろうし、将来のキャリアも広がりが出てくるでしょうし、何より面白いだろうなと思っています。それを見つけるために、今いろいろと挑戦しようとしているところです。
上司と月に一度行っているキャリア面談が、その最後の一押しになっています。出不精のため何かに興味を持ってもなかなか行動に移すことができない自分に、「これやってみたら?どう?」と上司が背中を押してくれるんです。その上司自身も、ご自分でさまざまなことにアンテナを立ててチャレンジを繰り返している方なので、自分も感化されて少しずつ新しいことを試すようになりました。
かっこよく言うと、「触れていないエリアに触れる」かな。たとえば、誰かにお勧めの書籍を教えていただいても、以前はあまり気乗りしなかったのですが、最近はその場ですぐオンライン購入するようになりました。仕事以外の面ではジョギングをしてみたり、笛を吹いてみたり、地域の方と交流を持ってみたり。合わないものや、すぐに辞めてしまうものもあるのですが、自分が触れたことのないものはまだまだ無数にありますし、面白いですよね。他の社員がどんなことに興味を持っているのかも、最近はすごく気になるようになりました。
こうして自分の興味分野を広げていくことで、何かのめりこめるものが得られれば嬉しいです。娯楽的なその場限りの楽しさではなく、一人でずっと熱中して楽しめるもの。60歳になった時に「俺の人生、仕事しかなかった」と言いたくないですし。それこそ、年齢の数だけ熱中しているものがある、なんて言えたら素敵ですよね。年に一つずつ増やしていく、くらいの気概で、これから先も自分にとって未知のエリアを探索していきたいです。

【その他の社員インタビュー】
■日本マンパワー 友平美樹「部門をこえて、多くの人から信頼される総務の窓口に」
■日本マンパワー 川合里奈「キャリアコンサルタントの資格は、自分の大事な想いにつながっている」
■日本マンパワー 越澤彩子「『キャリア開発』という分野はどんな経験もきっと糧になる」